最近の新築住宅では、モルタル壁の下地に吹き付け塗装をする外壁が減ってきていて、サイディングの外壁が増えているとのことですが、我が家はモルタル壁の吹き付け塗装がされていて、吹き付け塗装は「スキン吹き付け」という工法でした。

今回は吹き付け塗装の塗り替え工法についての紹介です。
吹き付け塗装とは
吹き付け塗装は、モルタル外壁塗料を機械で噴射して放射状に塗装する工法で、「リシン吹き付け」や「スキン吹き付け」などがあります。
↓吹き付け工法についての記事

艶がないザラザラ感のある白い外壁に、格子や梁など濃い茶色の木材の組み合わせが気に入っていました。
吹き付け塗装の塗り替え
塗り替えについて調べる前は、ザラザラした吹き付け塗装は、塗り替えのときも同じように吹き付け塗装をして、またザラザラ感を出すものなのかと思っていました。
もちろん、吹き付け塗装での塗り替えも可能とのことですが、一般的にはローラーによる手塗りで塗り替えされています。
理由としては、吹き付け工法は、騒音が発生しやすく、飛散しやすいというデメリットがあり、塗り替えではあまり用いられないようです。
せっかくの和風住宅のスキン吹き付けが、ローラーでベタ塗りしてしまうと雰囲気変わってしまうのかなーと思っていましたが、通常のウールローラーではない特殊なローラーを使うことで、ザラザラ感までは行きませんが、凹凸感を出すことができます。
マスチックローラーによるフィーラー塗り
その特殊なローラーというのが、マスチックローラーです。
同じようなローラーとして、砂骨ローラー、多孔質ローラーなどがあり、同じ原理で同様に使われるものですが、硬質な既存の塗膜に、ねっとりした下地塗料を凹凸をつけて厚く塗ることができるローラーです。
フィーラーを厚塗りすることによって、ひび割れ防止とともに、スキン・リシン吹き付けのような凹凸の風合いを出すことができます。
次の写真は我が家の例ですが、粘り気のあるフィーラーをマスチックローラーで塗ることにより、凸凹ができて、元のスキン吹き付けのザラザラ・ゴツゴツ感とは少し違いますが、遠目で見ると似たような表面の下地ができます。

私の家は、木造2階建て、モルタル外壁のスキン仕上げで、築15年で塗り替えをしました。
マスチックローラーでのフィーラー塗装の後、パーフェクトトップ(2回塗り)の仕上げです。パーフェクトトップは、ラジカル制御塗料と言われるもので、塗装を劣化させるラジカルを発生させる酸化チタンを制御して劣化を抑える塗料です。
我が家の事例↓

まとめ
- 吹き付け塗装の外壁も、ローラーによる手塗りでの塗り替えが採用されています。
- ひび割れ防止とともに、凹凸感を出すために、マスチックローラーなどが使用されています。
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