外壁の下地には、モルタルやサイディングなどがあって、近年、サイディングが主流になっています。
サイディングでも塗り替えが必要なのでしょうか。
サイディングとは
サイディングとは、建物の外壁に貼る仕上げ用の板材のことで、現地で塗る工法である「モルタル壁+塗装」に比べて、耐水性・耐天候性に優れていて、種類・デザインが豊富、工場生産なので品質が安定していることなどから、近年はモルタル外壁より増えています。
サイディングには、材質によって4種類があります。
- 窯業(ようぎょう)系サイディング・・・セメントと木材系繊維を固めたもの
- 金属系サイディング・・・ガルバリウム鋼板などの金属板とウレタンなどの板を用いたもの
- 木質系サイディング・・・木材を加工し耐火性などを高めたもの
- 樹脂系サイディング・・・塩化ビニル系樹脂を主原料としたもの
サイディングのメンテナンス
工場で加工された仕上げ用の板材なら、塗り替えの必要はない?と思われそうですが、やはり塗り替えなどのメンテナンスは必要です。
何より、サイディングのメンテナンスで重要なのが、板材のつなぎ目のコーキング(シール材)です。
板材を現場で張り合わせるわけですから、どうしても、つなぎ目があるので、コーキングが必要です。そのコーキングがひび割れたり、隙間ができたりすると、そこから水分が壁本体に入っていき劣化につながります。
モルタル外壁の塗装と同様に、白亜化(チョーキング)、藻やカビの発生など、塗装の劣化は起こりますので、塗り替えも必要となります。
サイディングで最も多く使用されている窯業系サイディングでは、10年程度での塗り替えが必要と言われています。

まとめ
- 耐水性・耐天候性に優れていて、種類・デザインが豊富なことから、モルタル壁に代わって、主流になっています。
- サイディングには、窯業系サイディングが最も多く使われており、10年程度で塗り替えが必要です。
- サイディングは、つなぎ目のコーキングがあるため、コーキング補修などのメンテナンスも必要になります。
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